アトピー性皮膚炎発症のメカニズム -皮膚の乾燥-


アトピー性皮膚炎をもつ多くの方は、皮膚が乾燥しやすいなどのアトピー素因をもっていますが、これは皮膚表面を守るバリア機能に問題があり、遺伝的に皮脂が非常に少ないことが原因だと考えられています。
また、皮膚の外側の角質層に存在するセラミド(脂質)が少ないといわれており、セラミドの生成に関わる遺伝子が注目されています。

遺伝子の解析により、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させるレセプターや、サイトカインのうちアレルギーの炎症に関与する遺伝子が集中している遺伝子座がアレルギーと関連していることが明らかになっています。従って遺伝的な体質が発症リスクにかかわると予想されるが、いわゆる遺伝病のように特定の遺伝子が発症の有無を決定的に左右することではないようです。

アトピー性皮膚炎患者が発展途上国に少なく、近代化に従って数十年単位で増加することは遺伝的な要因だけでは説明できない部分が多くあり、複数の遺伝子の影響ならびに、環境的要因も関与した複雑な原因を持つと考えられています。