アトピー性皮膚炎の解っている原因ー食物因子ー

食物因子とアトピー性皮膚炎

乳児から学齢期においては、摂取する食物がアレルゲンとなっていることが多い。

アトピー性皮膚炎の原因が、明らかに食物アレルギーが原因かまたは悪化要因となっている場合には、食事制限が必要とされていいます。一時期、厳密な食事制限が実施された時代もあったが、成長に伴い食物の影響は低くなるケースが多いことと、厳格な食事制限の結果子供の一部に成長障害が起きることが多々みられるようになったという理由で、以前よりは比較的穏やかな方法がとられるようになった。重要なことは管理栄養士などともよく相談して食事制限を慎重に行うべきである。

気をつけなくてはいけないのは、アトピーの治療というよりも食物アレルギーの治療になりがちになること。食事制限をすることで、皮膚の炎症を直接、抑えるものではないので注意が必要となる。

血液中のIgE抗体が、どのアレルゲンに反応するかを調べるRAST法では、総IgE値が高い場合、多くの種類の抗原に対して陽性となる傾向があるが、それは実際の症状と比例していないということがかいめいされているとのこと。食事制限の方針を決める場合には、パッチテストや少量を試験的に摂取するなどの実際のアレルギー反応を見る方法で判断したほうがより身体のためによいとされている。

また乳児に対しては、時期尚早な離乳食への移行や、同一の食品を連続して摂取させるなどの、食物アレルギーを誘発する行為は避けたほうがよいとされている

参照:ウィキペディア